好きを仕事にしてもいい

はじめまして、店主の新本茂樹です。

2007年、春日井市に「中華そば はる樹」をオープンし、食べログ・ラーメン部門で愛知県の最高点数を獲得するなどを経て、このたび、由緒ある歴史的な町・那古野に僕の念願の「鶏そば 那ご乃樹(なごのき)」をオープンすることができました。

僕がこのように成長してこれたのは、これまで「中華そば はる樹」に足繁く通っていただいたお客様のご協力があってこそですが、もう一つ大きな要因がありました。

 

入れ替わりが激しく、競争過多のラーメン業界の門を叩いたのは2004年。

今でもこうして僕が生き続けていられるのは、僕が好きなことを仕事にできていることが一番強い支えになっています。

 

僕は1971年に名古屋市中区栄で生まれ、大学入学とともに上京。東京で出会うものすべてが輝いていて、地元にいては経験できないことにたくさん巡り会いました。

居酒屋・カフェ・ホテル・民宿などの飲食やサービス業でのアルバイト。また、ラーメンの食べ歩きにハマったのもこの頃。

東京は言うまでもなく日本の中心。どのラーメン店もレベルが高く、行く店行く店で信じられないぐらい美味しいと感じるお店ばかり。気が付くと僕は、学校以外の時間はアルバイトをしているか、ラーメンの食べ歩きをしているかという青春時代を過ごしました。

 

そして、漠然と飲食業界で働くことへの興味が高まったものの、自分の気持ちがホンモノなのか分からない。そんな状態で就職活動が始まると「夢を見ている場合じゃない」と自分の気持ちにフタをして、結局、大学卒業後は名古屋の商社へ就職しました。

入社した商社では営業部に配属され、社会人としての基礎体力を叩き込まれると同時に、数字に追われることの苦しさを実感。ただ、仕事は決してつまらないものでもないし、将来も特に不安にも感じない。

 

でも、何か喉に詰まった感じがしたまま、3年が過ぎました。

 

 

会社では何不自由もなく、最愛の妻とも出会い、公私ともに順調そのもの。

しかし、子どもを授かり、その真っ直ぐな瞳で見つめられたとき、胸の奥底にしまっていた衝動が目を覚ましたのです。

 

オレは自分のやりたいことを一生胸にしまいながら、この先も生きていく。
だとすると、子どもが大きくなったとき「自分に誠実に生きろ」なんてオレは言えるのだろうか…

オレはラーメン屋をやりたい。

 

一度動き出した衝動は止められず、すぐに妻に僕の思いを素直に伝えると「いつ言うのかなって思ってた。一緒にがんばろ」と応援してくれた。

「どうせ失敗するからやめとけって」「オマエじゃムリだ」「いい歳して夢見るなよ」と冷ややかな視線で僕を止める人もいましたが、そんな外野の声は関係なく辞表を提出。

そして、友人のラーメン店にて3年間に渡り、修行を積み、晴れて2007年に妻の地元である春日井市に「中華そば はる樹」をオープン。

 

このときの僕は、十数年も続けられるお店が作れるとは到底思えていませんでした。

 

でも、

「ラーメンが好き」

という気持ちがあれば、

「どうしたら美味いラーメンを作れるのか」
「どうしたらお客様に喜んでいただけるお店を作れるのか」

目標のために寝る間を惜しんで考えることが楽しくて仕方なくて。

 

毎日、好きなことに没頭して、今こうして江戸商人の町・四間道に「鶏そば 那ご乃樹」をオープンすることができました。

 

もしあなたが、かつての僕と同じように

「夢を追いかけてもいいのだろうか」
「好きなことを仕事にしてもいいものか」

と頭のなかのモヤモヤに悩まされていたり、

 

「どこで修行したらいいのか分からない」
「会社員の気持ちを分かる人のもとで修行したい」

と心配が先立ち、行動ができないという気持ちがあれば、

 

僕はあなたを全力で応援します。

 

あなたと同じような気持ちを持った同志が僕のもとに集まり、独立して店舗を構え、ミシュランに掲載されるまで成長した仲間もいます。

 

もし、どこか共感をいただけたのなら、ぜひご相談ください。お待ちしています。

 

鶏そば 那ご乃樹
新本茂樹

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